九州といえば温暖な気候とそれに合わせた自然が目に浮かびますが、実は氷瀑を目にすることもできます。
それが宇美町にある河原谷の大つらら、通称「難所ヶ滝」です。
この記事ではパワースポットと呼ばれ多くの人々が訪れる河原谷の大つららの魅力についてご紹介します。
ルートや登山の注意点についてもお伝えしますので、おでかけの参考にどうぞ。
河原谷の大つらら(難所ヶ滝)は自然が生み出す氷瀑
河原谷の大つらら(ごうらだにのおおつらら)とは、宝満山・三郡山エリアに流れる滝が冬のある期間だけ凍り付く様子を指します。
標高は724メートル地点になります。
通称「難所ヶ滝」とも呼ばれています。
「滝」と呼ばれているものの、大瀑布のような水量はなく、雨や雪解け水がちょろちょろと流れ出す程度です。
しかし冬になるとその水が凍り、やがて大きなつららにまで成長します。
大きくなると約20メートルまで達するといいます。
温暖な気候の九州には珍しい風景になるため、冬期になると多くのトレッキング客が訪れる人気のスポットです。
氷瀑が見られるのは1月~2月の、特に寒さが厳しくなる時期です。
気候に左右されるため、シーズン中であってもその姿が変わります。
寒さの厳しい日が続く中の午前中が最も狙い目です。
河原谷の大つららは開運と癒やしのご利益を授かることができるパワースポット
河原谷の大つららは自然の作り出す冬にしか見られない見事な彫刻です。
そのため開運と癒やしのエネルギーを得られるパワースポットとしても知られています。
冬の間の、寒さが厳しい時期にしか見られないため、条件が揃った状態で河原谷の大つららを目にするだけでも運気がアップしたことが実感できます。
河原谷の大つららを観賞するためのおすすめルート
河原谷の大つららを観賞するルートは複数あります。
もっともオススメなのが昭和の森(一本松公園)から難所ヶ滝を目指すコースです。
休憩を含めて、往復で約3.5時間ほどのルートになります。
また余裕があれば宝満山の山頂を目指すルートもおすすめです。
こちらは休憩を含めて往復で6時間ほどのコースとなります。
昭和の森から河原谷の大つららにかけての道のりで分岐点は1ヶ所しかありませんので道に迷うことはありません。
分岐点には大きく案内板が立っており、「難所ヶ滝」の案内に沿って進みましょう。
標識が設置されているほか、木には順路を示すテープが貼られています。
氷瀑が見られる時期にはツアーも組まれており、かなり多くの人々が訪れるので混雑が予想されます。
河原谷の大つららへのアクセス方法
公共交通機関を利用する場合、JR「宇美駅」で下車し昭和の森まで徒歩60分です。
西鉄バスを利用すると「障子岳」バス停下車、昭和の森まで徒歩で約20分です。
車で向かう場合、宇美駅から昭和の森まで来るまで約15分です。
最寄りのインターチェンジは九州自動車道「太宰府IC」です。
太宰府ICを降りたら国道3号線、県道60号線、一般道を経て昭和の森へと辿り着きます。
昭和の森から入って河原谷の大つららを目指すルートを利用するのであれば、「昭和の森」の看板を通り過ぎてすぐに見えてくる駐車場を利用するのが最も近道となります。
駐車場はその他にもいくつかあり、全部で約230台分ほどは停められるようになっています。
駐車場からダム沿いに進むと整備されていない坂道が見えてきますが、その坂道を利用するとショートカットできます。
車で河原谷の大つららまで向かう場合、寒さの厳しい時期ですので昭和の森周辺には積雪が予想されます。
チェーン規制が敷かれていることもありますので、車にはいつでもチェーンを装着できるようにして出かけましょう。
河原谷の大つららを見るために注意したいこと
ハイキング感覚で河原谷の大つららまで目指すことはできますが、整備された遊歩道ではありませんので足下には木の根や瓦礫のような石などが無数に転がっています。
登山用の靴で出かけましょう。
転倒時に備えて、両手が仕えるように荷物はリュックサックに詰めます。
また雨天時や雪の日には足下がかなり悪くなります。
また九州とはいえ、河原谷の大つららが見られるのは滝が凍るほどの寒さの時期です。
十分に防寒対策を行いましょう。
アイゼン(スパイク)や可能であればストックの準備が必要です。
アイゼンは6本爪を用意しておくと、体力的にラクになります。
また午後や寒さが急に緩んできた時期に河原谷の大つららに近付きすぎると急につららが落下してくる恐れがあります。
あまりにも近付きすぎないように注意が必要です。
まとめ
河原谷の大つららについてご紹介しました。
冬の期間、気候条件がそろったときにしか見られない神秘的な光景で、九州にいることが信じられない自然の彫刻を堪能できます。
往復3時間の道のりですが、心に抱えた嫌なことも雪のように溶ける癒やしのパワースポットです。
装備をしっかり確認してから出かけましょう。
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