北九州市小倉の蒲生八幡神社のご利益・御朱印・お守りについて

北九州はかつて海上交易の重要拠点であったこともあり、古い歴史を持つ神社が数多く残されています。

中でも北九州市小倉南区に鎮座する蒲生八幡神社は歴史の長さはもちろん、氏子の多さでも九州随一の神社です。

どんなパワースポットか気になりますよね。

この記事では蒲生八幡神社についてくわしくご紹介します。

御朱印についてもお伝えしますので参拝の参考にどうぞ。

蒲生八幡神社の歴史

蒲生八幡神社は北九州小倉南区に鎮座する神社です。

くわしい創建年数は分かっていませんが、小倉では屈指の歴史の古さを誇ります。

かつてこの地(旧・蒲生村)にある虹山(巣山)に宗像三女神(多紀理比売命・多岐都比売命・市寸島比売命)が舞い降り、「この土地を末永く見守ろう」というお告げを下したと伝わっています。

お告げを受け、人々は紫の池周辺に多紀理比売命を、虹山の山頂には多岐都比売命を、紫の池からみて北の方角に市寸島比売命を祀りました。

この多岐都比売命をお祀りしたお社を「蒲生宮」と呼び、その後時代が下ると応神天皇と神功皇后をお祀りしたため、蒲生八幡宮に改名しました。

鎌倉時代末期から南北朝時代にかけては(西暦1331~1336年)、虹山城主となった規矩氏から厚く信仰され、蒲生八幡神社には数多くの土地が寄進されおおいに栄えることとなります。

さらに南北朝の動乱が終わり、室町時代に入ると規矩親忠公が社殿を建立し奉納します。

1522年には小倉城主となった小野田種尚公から規矩郡大野庄平田二反の寄進を受けます。

しかし天正年間(1573年-1593年)に入ると大友宗麟による戦火に巻き込まれ、社殿が焼失します。

すっかり荒廃してしまいましたが、岩松弥兵衛(三郎兵衛)が現在の井筒屋周辺に新たな神社を建立し、社名を高浜八幡宮に改め再建します。

新たに小倉城主となった高橋鑑種公によって社殿と鳥居が寄進されました。

続いて小倉城主、毛利成儀(勝信)も熱心に崇拝したことで知られています。

1602年になってから小倉城が高浜八幡宮の鎮座する場所に築城されることなり、細川忠興公は高浜八幡宮を社殿がもともと鎮座していた土地(中島山)に遷座させます。

このとき、名称も本来の蒲生八幡宮に戻します。

現在では細川忠興公とその父・細川幽斎公も蒲生八幡宮に御祭神の一柱としてお祀りしています。

蒲生八幡神社は厄払いのご利益を頂けるパワースポット

蒲生八幡神社にお祀りする八幡神は厄除け・学業向上・安産祈願にご利益を授けて下さる神さまです。

また宗像三女神は海の幸と海上交通の安全を司る存在でもあります。

また蒲生八幡神社には所願成就のご利益があります。

所願成就に関しては、次のような言い伝えがあります。

1184年に壇ノ浦の戦いで源氏は平氏に勝利します。

このとき安徳天皇が三種の神器と一緒に入水し失われます。

そのため源頼朝公は規矩郡(企救郡)高浜浦にいる漁人たちの長である岩松与三に海に没した三種の神器を探し出すように命令します。

岩松与三は蒲生八幡神社に安全と成功を祈り、三種の神器のうち鏡と勾玉の改宗に成功します。

この功績を讃え、岩松与三に規矩一郡が褒美として与えられます。

ところがこれもすべて八幡神のおかげとして、一郡すべてを蒲生八幡神社に寄進したといわれています。

このことから、目標達成のための困難を祓ってくれるご利益を頂けるパワースポットとしても知られています。

蒲生八幡神社の見どころ

蒲生八幡神社の見どころについて解説します。

御幣殿

北九州で創建された御幣殿の中では最も古いものです。

また独立して本殿や拝殿があり、いずれも北九州市の有形文化財に登録されています。

燈籠・狛犬

蒲生八幡神社の境内に鎮座する燈籠・狛犬は江戸時代から昭和にかけて小倉北区の氏子から奉納されたものが残されています。

氏子の多さでは県内有数の規模を誇ることがよく分かります。

蒲生八幡神社の御朱印

蒲生八幡神社では1種類の御朱印が頂けます。

社名の墨書きと共に八幡神のお遣いである鳩のスタンプがあしらわれます。

初穂料は300円です。

しおりには神社の参拝に関するマナーの漫画が印刷されています。

御朱印は社務所で頂くことができます。

受付時間は9:00~17:00です。

蒲生八幡神社オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。

蒲生八幡神社のお守り

蒲生八幡神社のお守りは厄除けのご利益が頂けるものが人気です。

金色の生地の袋型のお守りです。

厄除けのご祈祷をお願いすると、お守りと厄払い用の豆が授与されます。

ご祈祷を受ける場合は、事前に電話で予約が必要になります。ご祈祷料は5000円から志納です。

厄除け祈願に「厄」の文字が入った絵馬も人気があります。

こちらの絵馬は、なぜか全て逆さに吊されています。

これは「厄を落とす」という願掛けのためにあえて逆さに吊してあるそうです。

また厄除け絵馬は奉納されるだけではなく、厄除けのお守りとして持ち帰る人も多いです。

アクセス方法

蒲生八幡神社には参拝者専用の無料駐車場が約50台分あります。

車で出かける場合、九州自動車道「小倉南IC」から蒲生八幡神社までは車で約15分です。

もしくは北九州都市高速道路「北方IC」からだと蒲生八幡神社まで車で約10分です。

JR小倉駅からは車で約20分です。

公共交通機関を利用する場合、北九州モノレールだと「徳力公団前駅」下車、徒歩で約15分です。

タクシーを使うと約5分です。

西鉄バスを利用すると、「岩鼻」バス停で降りてから徒歩で約5分です。

まとめ

蒲生八幡神社についてご紹介しました。

かつて宗像三女神が降り立ったとわれる地に鎮座する神社で、歴代の支配者層から厚く信奉されてきた神社でもあります。

北九州市内でも屈指の歴史を誇る建築物も残されています。

お出かけは車がオススメです。

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