北九州市八幡東区といえば、近代工業の守り神と呼ばれた官営八幡製鉄所がかつて鎮座していたことでも知られています。
さらにそんな「鐵」と縁の深い神社も鎮座しています。
それが高見神社です。
この記事では、高見神社の歴史から御朱印、お守り、ご利益、アクセス方法までくわしく解説します。
参拝の参考にどうぞ。
八幡東区・高見神社の歴史
高見神社(たかみじんじゃ)は北九州市八幡東区に鎮座する神社です。
皇室の先祖とされる12柱の神々をお祀りしています。
くわしい創建年数は分かっていませんが、かつて神功皇后が三韓征伐に向かう際に、戦勝を祈願して洞海湾の高見山に12柱の皇祖神を祀ったのがそのはじまりだといわれています。
以降、熊鰐氏の子孫によって代々守られてきました。
熊鰐は神功皇后が九州に入った際に出迎えた岡の県主で、三種の神器を祀り船団を用意した臣下として知られています。
1586年には小早川隆景が豊臣秀吉の西国統一の武運を祈願するために参拝したといわれています。
1896年に敷地が官営八幡製鉄所の建設に伴い接収され、一時期は尾倉八幡神社に遷座しました。
そして日本製鉄の設立と共に1933年に現在の場所へと遷座されることとなりました。
社殿は日本製鉄の鎮護社とすべく、約10年もの歳月をかけて完成されました。
壮麗な社殿で執り行われる神前式が人気を呼んでいるほか、お花見スポットとしても有名です。
高見神社は厄払い・安産祈願のご利益を頂けるパワースポット
高見神社には相殿も含めると19柱もの神々が祀られており、様々なご利益を授けて頂けるパワースポットです。
中でも安産のご利益をもたらす鵜萱葺不合命(うがやふきあえずのみこと)や家内安全・子育ての守り神である石之比売命(いわのひめのみこと)が崇拝されています。
安産祈願に訪れる人も多く、ご祈祷料は5000円からです。
事前予約は必要ありません。
ご祈祷受付は9:00~16:00です。
また八幡製鉄所の鎮護社として再建された高見神社は、「ものづくりの守護神」としても知られています。
かつての官営八幡製鉄所は日本の産業の守り神とも呼ばれた重要な存在でした。
さらにそれを守るお社でもあった高見神社は産業振興を見守り、ひいてはものづくり全般の守護神でもあるのです。
国家の発展をものづくりの側面から支えてきた神社です。
八幡製鉄所をはじめ多くの産業の現場で使われる合い言葉「ではご安全に」が響く境内であることも有名です。
厄を祓い、真摯に物作りに向き合う人には最適のパワースポットといえます。
高見神社でオススメなのは鐵のお守り
高見神社には数多くの神々が祀られていることもあり、お守りの種類も豊富にそろっています。
中でもオススメなのが「くろがね玉入りのお守り」です。
高見神社は旧・日本製鉄、現在は新日鐵住金(株)八幡製鐵所の守り神としても有名です。
八幡製鐵所を語る上で欠かせないのが「鉄=くろがね」です。
くろがね玉守りには本物の鉄球が入っています。黒地に社紋と鐵の文字が入った巾着袋で作られた「くろがねお守り」は安心・安全のご利益があります。
赤い巾着袋「あかがねお守り」は合格祈願や心願成就のご利益があります。
黄色い巾着袋「こがねお守り」は運気上昇・金運アップのご利益があります。
高見神社らしいお守りです。
その他にも大小2つのお守りで1セットになっている「安産お守り」や宗像三女神のご加護が受けられる「交通安全御守」などがあります。
高見神社の御朱印
高見神社の御朱印は1種類です。
違い鷹の羽紋に岡宿禰印の朱印と社名の墨書きが入ります。
初穂料は300円です。
御朱印は授与所で頂くことができます。
受付時間は9:00~16:30です。
高見神社オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
アクセス方法
高見神社には参拝者専用の無料駐車場があります。
北九州都市高速道路4号線を経由すると、都市高山路から高見神社まで車で約12分です。
西鉄バスを利用すると、黒崎バスセンター行に乗車し「三条」下車、徒歩で約7分です。
まとめ
八幡東区に鎮座する高見神社についてご紹介しました。
神功皇后が遠征の成功を祈願して神々をお祀りしたのがその始まりです。
数多くの神さまをお祀りするため様々なご利益を頂くことができます。
また八幡製鉄所に守護神としても知られ、日本産業の振興や厄払いをもたらす存在でもあります。
ものづくりの神さまに、1度参拝してみて下さい。
コメントを残す