英彦山神宮の御朱印・お守り・ご利益とは?銅の鳥居についても要チェック

日本には山全体を神さまとみなして信仰する風習があります。

英彦山神宮もそんな神社の1つです。

銅でできた鳥居が有名ですが、いったいどんなパワースポットか気になりますよね。

この記事では英彦山神宮についてくわしくご紹介します。

お守りや御朱印についてもお伝えしますので、参拝の参考にどうぞ。

英彦山神宮の歴史

英彦山神宮(ひこさんじんぐう)は田川郡添田町に鎮座する修験道の霊場の1つです。

北岳・中岳・南岳で構成される英彦山全体にお社が点在しています。

特に中岳のふもとには奉幣殿が、山頂から中腹に掛けては上津宮・中津宮・下津が、境内社・境外社が英彦山全体に散らばっています。

そのためお祀りする神々も、それぞれの山を神格化した存在になります。

北岳には主神として正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)を、南岳には伊耶那岐命(いざなぎのみこと)、中岳には伊耶那美命(いざなみのみこと)がそれぞれ宿っているとみなしお祀りしています。

英彦山神宮の創建は531年頃といわれています。

12世紀頃から修験道の霊場として栄えましたが、戦火や寺領廃止などの影響を受け、江戸時代には荒廃します。

しかし1729年には霊験あらたかなパワースポットとして霊元法皇から「英」の字を賜り英彦山と呼ばれるようになります。

1975年には現在の名称「英彦山神宮」に改名しました。

山中にある杉の木は「鬼スギ」と呼ばれ、樹齢は推定1200年ほどです。

国の天然記念物に指定されてます。

英彦山神宮と鷹の伝説

英彦山神宮の社紋は「抱き鷹の羽に二つ引き両」となっています。

なぜこのような社紋になったのかというと、英彦山神宮に伝わる伝説によるものです。

伝承によると、かつてこの山で藤原恒雄(忍辱)は白い鹿を殺します。

するとどこからともなく三羽の鷹が飛来し、白い鹿を生き返らせます。

これこそまさに正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命の神威であるとして、藤原恒雄は仏門に入ることとなります。

この伝説により、社紋に鷹の羽が入っているのです。

英彦山神宮は勝ち運や金運アップのご利益が頂けるパワースポット

御祭神の一柱、正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命は名称の中に3つもの「勝」の文字が入ります。

そのため勝ち運のご利益を授けて下さる神さまとして知られています。

勝ち運以外にも農業や工業、産業の守り神として信仰されています。

そのため産業を興すのに大切な金運アップのご利益を授かることができるパワースポットとしても有名です。

また境内にはかつて霊場で修行を行っていた修験者が飲み水として、そしてお守りとして携帯したと言われる霊水・英彦山神宮御龍神水が沸いています。

現在でもお水は沸いていますので、ペットボトルを持参しておでかけするといいでしょう。

英彦山神宮の銅の鳥居

英彦山神宮の鳥居は高さ7メートル、柱まわりは約3メートルもあり国の重要文化財に指定されています。

1637年に佐賀藩の初代藩主である鍋島勝茂氏によって寄進された鳥居です。

佐賀からはるばるこの地にまで銅の鳥居を運び出して奉納したと伝わっています。

現在でさえ参拝がたいへんだという理由でスロープカーが用意されているのに、現在よりもっと交通の便が悪かった時代はここまで鳥居を運ぶのに相当な苦労を必要としたことでしょう。

信仰の厚さを知ることができます。

また扁額の「英彦山」の文字は霊元天皇によるものと伝わっています。

こちらの銅の鳥居をくぐって奉幣殿までは徒歩30分ほどかかります。

現在は鳥居近くに「幸駅」があり、奉幣殿近くの「神駅」まではスロープカーで移動できます。

料金は往復で大人800円、小人400円、所要時間約15分です。

英彦山神宮のお守り

英彦山神宮のお守りといえば英彦山ガラガラが定番です。

1個540円です。

全国にある土鈴の元祖的存在だと言われています。

さらに英彦山神宮にはこの英彦山ガラガラを擬人化した添田町のイメージキャラクターをあしらった「しあわせ守り」初穂料500円があります。

その他にも各業界の守り神である天之忍穂耳命のご利益が頂けるお守りが人気を集めています。

英彦山神宮の御朱印

英彦山神宮の御朱印は1種類です。

「英彦山神宮」の墨書きが入るシンプルなものです。

初穂料は300円です。

御朱印は奉幣殿のとなりにある授与所で頂けます。

英彦山神宮オリジナルデザインの御朱印帳は白い鹿と三羽の鷹、奉幣殿のイラストが入ります。

鹿と鷹は英彦山神宮の創建伝説にまつわる意匠です。

初穂料は1500円です。

アクセス方法

英彦山神宮には無料駐車場があります。

大分道「杷木I.C」から英彦山神宮までは車で約1時間です。。

公共交通機関を利用する場合、JR日田彦山線「彦山駅」下車、添田町バス「英彦山方面行き」に乗車し、「銅の鳥居」バス停で降りたら徒歩で約15分です。

奉幣殿までは800段以上の石段が続き、すべての宮を巡るのであればかなりの体力が必要になります。

ですので、歩きやすい靴でお出かけした方がいいです。

奉幣殿から上宮までは約2.2キロメートルほどあり、徒歩では約1時間30分ほどかかります。

まとめ

英彦山神宮についてご紹介しました。

英彦山全体が修験道の霊場であり、神さまの宿る場所でもあります。

金運アップや勝ち運のご利益が期待できます。

願い事を叶えて貰いたい場合は、奉幣殿だけではなく山頂にある上宮まで参拝しましょう。

山歩きに適した格好でチャレンジして下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です