星野村に鎮座する室山熊野神社は地域の人々からの信仰を長く集めてきた神社です。
周辺には「船着き岩」と呼ばれる奇岩などがありますが、岩には不思議な伝説が残されています。
この記事ではそんな室山熊野神社についてくわしくご紹介します。
アクセス方法や周辺の見どころについてもお伝えしますので参拝の参考にどうぞ。
室山熊野神社の歴史
室山熊野神社(むろやまくまのじんじゃ)は1226年に創建された神社です。
「室山神社」や「無漏山十二社権現」と呼ばれることもあります。
星野村の豪族である星野氏の始祖といわれる八郎胤実氏が一族の武運や繁栄、領民の幸福などを祈願して熊野権現をこの地に勧請したのがそのはじまりです。
何度か社殿は焼失しましたが、その度に再建され現在に至ります。
現在の社殿は1699年に再建されたものです。
神宮寺として岩念寺があり、神仏習合の面ももつ神社でしたが、明治期に入ると廃仏毀釈の波に呑まれ室山熊野神社だけが残されました。
周辺はかつて山伏が修験道の修行場として利用した場所でもあり、今でも静謐な空気に包まれています。
参道からは星のふるさと公園が一望できます。
神社に至るまでの参道には365段の石段や大小さまざまな奇岩が並んでいます。
室山熊野神社は開運厄除けのご利益が頂けるパワースポット
お祀りするのは伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・速玉男命(はやたまおのみこと)・素戔嗚尊(すさのおのみこと)です。
御祭神にちなみ、開運厄除けのご利益を授かることができます。
静謐な空気と心身を浄化してくれそうな緑に包まれていると、嫌なものや災厄の全てが祓われていく気がします。
室山熊野神社ではスギからエネルギーを受け取ろう
室山熊野神社の境内には推定樹齢500年の杉の木が鎮座しています。
ご神木であり、室山熊野神社で最もエネルギーを感じるパワースポットとなっています。
県の天然記念物にも指定されています。
近くには「森林セラピーロード」で知られるくつろぎの森グリーンピア八女があり、森林浴で心身共にリフレッシュ出来ます。
ご神木のスギからエネルギーをチャージしてもまだ疲れが取れなかったら、森林セラピーロードまで足をのばしてみるのもおすすめです。
船着き岩の伝説
室山熊野神社に来るまで向かう途中に見えてくる奇岩が「船着き岩」です。
かつて天の世界に住む神々が地上に舞い降りる際に乗っていた「天の浮き船」は権現山にも飛来したといいます。
そのとき天の浮き船が着陸したのがこの船着き岩だと伝わっています。
また周辺にはけほぎ岩や夫婦岩、「龍の寝床」と名付けられた岩など、様々な奇岩が鎮座しています。
特にけほぎ岩の向こうに見える石橋は、地元では「三途の川につながる橋」とも言われており、古くから神さまの世界に近い場所として人々に信仰されてきたことが分かります。
アクセス方法
室山熊野神社には参拝者専用の無料駐車場が約10台分あります。
最寄りのインターチェンジは九州自動車道「八女IC」です。
八女ICから室山熊野神社までは車で約50分です。
国道57号線を経由すると案内板が出てきます。
公共交通機関を利用する場合、「羽犬塚駅」下車、バスに乗り換えて約90分です。
バスは便数が少なく乗り換えの手間もあります。
駐車場が完備されているため車で参拝するのがオススメです。
また石段がきついですので、あるきやすい靴で出かけた方が参拝しやすいです。
まとめ
室山熊野神社についてご紹介しました。
星野村の中心部を眺めることができ、「神が宿る」という伝説のある権現山や神さまの船が降り立ったといわれる船着き岩の近くに鎮座しています。
夏でも濃い緑に覆われてひんやりとしたパワースポットですので、ぜひ1度は緑に癒やされにお出かけ下さい。
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