京都を代表する神社の1つが八坂神社ですが、福岡にも同名の神社があり、「小倉祇園太鼓」で有名です。
いったいどんな神社か気きになりますよね。
この記事ではそんな八坂神社についてご紹介します。
ご利益や御朱印についてもお伝えしますので、参拝の参考にどうぞ。
八坂神社の歴史
八坂神社(やさかじんじゃ)は正式には「小倉祇園八坂神社」という社名です。
「こくらのぎおんさん」という通り名でも知られています。
お祀りするのは素戔嗚尊です。
その他、妻や御子神など12柱の神々が祀られています。
創建は870年頃です。
当時流行していた流行病を鎮めるために祇園社(山城国)を勧請したのがそのはじまりです。
その後時の流れや戦乱などで一時期は荒廃しますが、1617年に細川忠興によって再建されました。
京都府から北九州市小倉に赴任した細川忠興は鷹狩りに出かけたある日、小さなお社をみつけます。
御神体はないかと扉をこじ開けてみたところ、中から鷹が飛び出し細川忠興の目を傷つけます。
神罰が下ったと反省した細川忠興がお社を再建すると、神さまはその気持ちを受け容れ目は完治したという伝承が残されています。
創建当時は祇園社と呼ばれていましたが、1868年の神仏分離令が出されると京都八坂の祇園神社と同じ神さまをお祀りするということから「八坂神社」の社名に改められました。
また1934年に小倉城下から現在地である小倉城内へと遷座しました。
八坂神社の例大祭・小倉祇園太鼓は夏の風物詩
映画「無法松の一生」(1943年制作、1958年制作の2通りあり)のワンシーンで描かれる小倉祇園太鼓はこの八坂神社が舞台です。
1618年に細川忠興によって始められたお祭りで、1958年には福岡県指定の無形民俗文化財に登録されました。
現在では7月の第3土曜日・日曜日に開催されています。
北九州市近郊では最も人出が多く、夏を告げるお祭りとして知られています。
細川忠興が京都の祇園祭を参考に作りだしたとされるお祭りで、山車を引き回すだけではなく太鼓を打ち鳴らす賑やかなお祭りです。
両面歩行打ちの太鼓はとても珍しいスタイルです。
八坂神社は厄除け・病気平癒・縁結びのご利益が頂けるパワースポット
八坂神社は素戔嗚尊をお祀りしており、厄除けや病気平癒のご利益が頂けるパワースポットです。
病気平癒のご利益に関しては、細川忠興の鷹狩りの際のエピソードより特に眼病回復のご利益があると信仰を集めています。
また素戔嗚尊とその妃神をお祀りしており、縁結びのご利益を授かることができます。
勇猛果敢な武将のイメージがある素戔嗚尊ですが、妃とは大恋愛の末に結ばれているため恋の神さまとしても有名です。
境内にはハート型の鐘があり、鳴らすと縁結びの願いを叶えてくれると人気を集めています。
八坂神社の御朱印
八坂神社の御朱印は1種類です。
「小倉祇園八坂神社」の墨書きが入ります。
初穂料は300円です。
当紙には小倉城と八坂神社のイラストがスタンプでおされていて、小倉らしさにあふれています。
授与所で御朱印は頂けます。
受付時間は9:00~17:00です。
八坂神社オリジナルデザインの御朱印帳は2種類あります。
ひとつは白地に小倉祇園太鼓の行列の様子が描かれたデザインです。
もうひとつはピンク地に社紋、巫女さんの立ち姿、小倉祇園太鼓のワンシーンが描かれた可愛らしいデザインです。
アクセス方法
八坂神社には参拝者専用の無料駐車場が約30台分あります。
また勝山公園有料駐車場や勝山公園地下駐車場も利用できます。
ただし毎年1月1日~3日の駐車場の利用はできなくなりますので注意が必要です。
北九州都市高速「小倉駅ランプ」から八坂神社まで車で約5分です。
公共交通機関を利用する場合、JR九州日豊本線「西小倉駅」で下車、徒歩で約10分です。
八坂神社は勝山公園内にある小倉城の一角に鎮座しています。
周辺には文学館やリバーウォーク北九州などの商業施設もあり、観光やお買い物に非常に便利なエリアとなっています。
まとめ
八坂神社についてご紹介しました。
京都の祇園祭をモデルに始まった「小倉祇園太鼓」の登場する例大祭は夏の北九州エリアの風物詩です。
厄除け祈願の他にも縁結びのご利益で注目を集めています。
周辺は北九州屈指の商業エリアでもありますので、観光やお買い物のついでにお立ち寄り下さい。
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