福岡市博多区には歴史ある寺社仏閣が多くあります。
中でも東長寺は密教の開祖である空海と関わり合いの深いお寺です。
また様々な見どころがありいつも参拝者で賑わっているお寺でもあります。
どんなお寺か気になりますよね。
この記事ではそんな東長寺についてご紹介します。
大仏はもちろん、地獄めぐりやライトアップ、お守りについてご紹介しますの参拝の参考にどうぞ。
東長寺の歴史
東長寺(とうちょうじ)は真言宗のお寺で、福岡市博多区にあります。
正式名称は南岳山東長密寺です。
ご本尊は千手観音・弘法大師像・不動明王です。
創建は806年だと伝わっています。
空海が唐に渡って留学を終え、帰国の折に博多に滞在し、密教の布教を志し創建したといわれています。
永禄・天正の兵火に巻き込まれる形で焼失し、断絶の憂き目に遭いますが、福岡藩主黒田忠之の寄進により再建されます。
その後は福岡藩の菩提寺として厚く信仰されます。
現在では桜の名所としても知られ、花見のシーズンには多くの参拝者でにぎわいます。
東長寺の見どころ
東長寺には様々な見どころがあります。
どんなものがあるのかご紹介します。
福岡大仏
国内最大級といわれる釈迦如来座像です。
高さ10.8メートルあり、重さは30トンもあります。
高さの10.8メートルは人の煩悩の数とされる「108」という数字に由来するそうです。1
992年に完成しました。
後背にひかえる小仏はなんと5000体もあります。
六角堂
福岡市指定文化財の1つです。
1842年に豊後屋栄蔵が発起人となって浄財を募り、寄進しました。
普段は入れませんが、毎月28日だけは開帳されます。
本堂
秘仏である千手観音菩薩立像や弘法大師像が安置されています。
これらの像は平安時代の制作であると推測されています。
また不動明王像も安置されています。
東長寺のライトアップはいつ見られるのか
福岡市博多区では「ライトアップウォーク」と称し、歴史ある博多区の寺社仏閣のライトアップを2006年から続けています。
東長寺でもライトアップが行われ、期間中は博多区全体が盛り上がります。
例年11月頃の開催で、2017年は11月1日~5日にかけて行われました。
時間は17:30~21:00です。
会場は有料会場と無料会場に分かれ、有料会場に入場するためには前売り券1000円、当日券1500円の購入が必要です。
入場券1枚で全ての有料会場を巡ることができますが、1ヶ所につき1回のみの入定となります。
東長寺は有料会場として参加しており、年によっては福岡大仏もライトアップされます(2017年はありませんでした)。
前売り券は例年9月頃から販売されます。
売り切れることもありますので、興味がある場合は早めに購入しておいた方が良いでしょう。
混雑状況については公式ホームページから確認することができます。
東長寺の地獄めぐりとは
東長寺の見どころの1つ、福岡大仏の台座内に入ることができます。
内部では極楽・地獄めぐりが体験できます。
台座の左手側から入り、真っ暗な中を進むと三途の川からはじまって阿修羅道まで地獄絵図が展開します。
そして地獄を抜けた先に極楽を体感することができます。
真っ暗闇が続き手すりだけを頼りに進む場所には仏の輪があり、これに触れることで極楽浄土行きの仏の慈悲を授かることができるといわれています。
暗闇の中では、自分が果たして地獄行きなのか、極楽行きなのか、これまでの自分を省みることが大切だといわれています。
自分のこれまでの所業について考えを巡らせつつ、仏の輪も探さなくてはいけません。
地獄めぐりの際は忘れずに仏の輪に触れておきましょう。
東長寺のお守り
東長寺にはお寺としては珍しくお守りの授与所があります。
場所は大仏殿です。
様々な種類の身代わり守りや厄除け守りが揃っています。
中でも珍しいのが「龍神水琴鈴」です。
魔を退ける鈴の音色が優しくいつも身につけておきたくなる可愛らしさです。
ストラップタイプなのでいつも身につけておくのに適しています。
東長寺の御朱印
東長寺の御朱印は2種類あります。
「千手尊」(九州八十八ヶ所所霊場札所第1番)の墨書きと、「生不動尊」(九州三十六不動札所第36番)の墨書きの2種類です。
初穂料はそれぞれ300円です。
御朱印は寺務所で頂くことができます。
東長寺オリジナルデザインの御朱印帳には五重塔が描かれています。
初穂料は1000円です。
アクセス方法
東長寺には参拝者専用の駐車場がありません車で参拝した場合は周辺のコインパーキングをご利用下さい。
公共交通機関を利用する場合、福岡市地下鉄空港線「祇園駅」下車、徒歩で約3分です。
JR博多駅からだと徒歩で約10分です。
まとめ
日本で最初に空海が密教の修行場として制定したといわれる東長寺についてご紹介しました。
巨大な福岡大仏が有名ですが、その台座からは地獄めぐりが体験できます。
入場料は無料ですので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
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