神功皇后は妊娠したまま朝鮮半島に出兵したりそのまま勝利を収め、また女性でありながら男装し軍勢を率いたなど様々な伝説を持つ古代の戦うヒロインです。
北九州市八幡東区にはそんな神功皇后の授乳に関する伝説が残されています。
どんな伝説か気になりますよね。
この記事ではそんな伝説が残る乳山八幡神社について、歴史はもちろん御朱印などについてもくわしくご紹介します。
参拝の参考にどうぞ。
乳山八幡神社の歴史
乳山八幡神社(ちやまはちまんじんじゃ)は北九州市に鎮座する神社です。
1662年に創建されました。
当時、この地域に住んでいた人々は八幡東区春の町4丁目に鎮座する豊山八幡宮に参拝していました。
しかし遠いためあまり頻繁にはお詣りできません。
そのためもっと身近に八幡さまをお祀りしようという気運が高まり、豊山八幡宮を勧請し乳山八幡神社としました。
それ以来、大蔵村の産土神として信仰を集めてきました。
お祀りするのは応神天皇、神功皇后、仲哀天皇です。
神功皇后に関する様々な伝説が残るこの地域一帯は古来より八幡信仰に厚く、そのため地名も「八幡」(やはた)となったほどです。
乳山八幡神社と神功皇后の授乳伝説
乳山八幡神社が鎮座している乳山は、かつて神功皇后が応神天皇を出産した折にこの地で授乳したという伝説が残されています。
これは三韓征伐の後に無事に出産した神功皇后ですが、すでに個人となっていた仲哀天皇には先妻がいて、そちらにすでに生まれた皇子がいました。
神功皇后は自分が生んだ皇子に皇位をもたらすべく応神天皇の異母兄にあたる香坂王とこの地で戦い勝利し、そのときに授乳した場所がこの乳山というわけです。
境内には鎧に身を包み男装した神功皇后と、神功皇后の夫である仲哀天皇をはじめ5代にわたって天皇家に仕えた忠臣・武内宿禰が皇子を胸に抱いた姿の御神徳絵図が飾られています。
乳山八幡神社は安産・子育てのご利益を頂けるパワースポット
乳山八幡神社は八幡大神をお祀りする神社ということで、安産・子育て祈願のご利益を頂ける神社として知られています。
さらに目標達成のご利益でも有名です。
これは乳飲み子を抱えた神功皇后が、生まれてきた我が子を天皇の座につけるべく決意を固め、無事に戦勝を飾った故事からきています。
努力するのは自分ですが、その決意を後押ししてくれるパワースポットといえます。
また相殿には素戔嗚尊や奇名田姫命、事代主命、伊古奈姫命が祀られています。
そのため厄除けや縁結び祈願のご利益を授かることもできます。
乳山八幡神社の御朱印
乳山八幡神社の御朱印は1種類あります。
初穂料は300円です。
しかし乳山八幡神社は現在は社務所がありません。
近くにある仲宿八幡宮の神職の方が兼任しています。
そのため御朱印は仲宿八幡神社にある社務所で頂く形になります。
仲宿八幡宮を参拝する予定があればついでに乳山八幡神社も参拝し、一緒に御朱印を貰った方がいいでしょう。
乳山八幡神社オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
アクセス方法
乳山八幡神社は丘(山)の上にあり、周辺は住宅街で社殿近くに車を駐車するのは難しいです。
コインパーキングに車を停め、そこからは徒歩で参拝しましょう。
大蔵バス停から徒歩約15分鳥居をくぐって山頂にある乳山八幡神社の社殿に辿り着くまでは、かなり急な斜面にある階段を登っていく必要があります。
真夏など暑い時期にチャレンジする場合は水分補給など熱中症対策を必ずしておきましょう。
まとめ
乳山八幡神社についてご紹介しました。
神功皇后が皇子(応神天皇)に授乳した場所という伝説が残る場所です。
同じ北九州市八幡東区エリアには仲宿八幡宮や豊山八幡宮など多くの八幡宮が鎮座しています。
それぞれに神功皇后に関する伝説が残されていますので、ぜひあちこち参拝してみて下さい。
コメントを残す