北九州市にある八幡地区は製鉄の町として知られていますが、古代においては海上交通の要所としても知られた場所でした。
そのため様々な伝説が残された土地でもあります。
八幡西区陣原に鎮座する旗頭神社もそんな伝説をもつお社の1つです。
この記事では旗頭神社の歴史田ご利益、御朱印、お守り、読み方についてご紹介します。
参拝の参考にどうぞ。
旗頭神社の歴史
旗頭神社は北九州市八幡西区に鎮座する神社です。
旗頭神社の読み方は「はたがしらじんじゃ」です。
お祀りするのは武内宿禰を中心に、志賀三神・住吉三神・大国主命・事代主命・麻生興春神霊です。
いずれも出雲系の神々で、海に生きる人々の守護神として知られる存在ばかりです。
1523年に創建されたと伝わっています。
黒崎花尾の城主・麻生興春は生前この地の眺めを気に入り、死後はこの地に埋葬されることを願い目印として旗を立てました。
その意思を受けて死後、旗頭神社が創建されたのです。
一時期は荒廃しますが、この地に竹内宿禰にまつわる伝説が残ることから、竹内宿禰を尊敬していた黒崎城山城主である井上之房によって再建されました。
現在残された社殿は1862年の再建と伝わっています。
旗頭神社と「陣原」の地名の由来
旗頭神社の鎮座する八幡西区陣原の「陣原」という地名の読み方は「じんばる」あるいは「じんのはる」です。
その名の通り、かつて戦場における陣営が築かれた場所であることから付けられた名称ですが、陣をはったのは竹内宿禰です。
竹内宿禰(たけうちのすくね)とは伝説的な存在の忠臣です。
景行天皇から仁徳天皇まで、約5代にわたつ天皇家に仕えたと言われていますので、どれほど長生きした人物として描かれているのか分かります。
その子孫はやがて蘇我氏や葛城氏などの有力豪族に成長したといわれています。
その活躍については「古事記」や「日本書紀」にも記載されているほどですが、お墓については諸説ありはっきりしません。
竹内宿禰は水軍の長として歴代天皇の軍事面を支えた存在で、この地域はそんな竹内宿禰の本拠地という伝承が残されているのです。
八幡東区には竹内宿禰も仕えた神功皇后にまつわる伝説の数々が残されています。
隣接するこの地域には臣下にまつわる伝説が残されており、古代においては重要な役割を果たした土地であることが分かります。
旗頭神社は勝ち運のご利益を頂けるパワースポット
竹内宿禰を武将が尊敬し、社殿を再建したというエピソードからも分かるように、竹内宿禰は天才的な軍神として信仰を集めてきました。
そのため旗頭神社は勝ち運のご利益を頂けるパワースポットとして知られています。
スポーツなどの勝ち運はもちろん、面接や趣味の場、様々な人生の「負けられない大勝負」の前に参拝し、勝ち運を授かりましょう。
旗頭神社のお守り・御朱印
旗頭神社には社務所がありません。
そのため神職の方は常駐しておらず、お守りや御朱印の取り扱いはありません。
アクセス方法
旗頭神社には参拝者専用の無料駐車場があります。
旗頭神社は国道3号線にあり目立ちますのでよく分かります。
公共交通機関を利用する場合、JR九州「陣原駅」下車、徒歩で約12分です。
「本城駅」で下車すると徒歩で約17分です。
西鉄バスを利用する場合は「神社下」バス停下車、すぐ目の前です。
旗頭神社の近くには世界遺産に登録された八幡製鉄所があります。
まとめ
旗頭神社についてご紹介しました。
八幡西区陣原の地名の由来にもなった竹内宿禰に関わる伝説が残された神社です。
勝ち運のご利益を授かることができるパワースポットでもあります。
近くにある八幡製鉄所と併せて、九州の古代王朝の変遷をたどってみて下さい。
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