マリノアシティなどの商業施設が建ち並ぶ小戸公園周辺は観光スポットとしても人気ですが、かつては海の近くで会ったことから交易や防衛の重要地点でもありました。
現代のような航海技術が確立する以前は、星の動きが海の安全を導く守り神でもあり、信仰の対象ともなっていました。
そんな地域ならではの神社が小戸妙見神社です。
夢のお告げによって再興されたパワースポットなのですが、どんな歴史があるのか気になりますよね。
この記事ではそんな小戸妙見神社と龍神の関わりについてお伝えします。
小戸妙見神社の歴史は龍神のお告げで始まった
小戸妙見神社(おどみょうけんじんじゃ)は天之御中主神、北辰妙見尊王神、青龍王神をお祀りする神社です。
2003年に創建されたとても新しい神社です。
鳥居はもちろん、祭祀場や拝殿など様々なものが手作りで、新しくできた神社といえど独特な雰囲気の神社です。
さかのぼること神社の創建より十数年むかし、ある人が夢の中で龍神のお告げをうけます。
そのお告げ通りに小戸妙見神社の鎮座するあたりを掘り返したところ、地中に埋没していた岩を発見しますがそのままになってしまいます。
そして2003年になってから協力者を得て、掘り起こした石を御神体としてお祀りするお社をこの地に創建するに至ったのです。
夢のお告げによって掘り起こした石こそ、「筑前国続風土記」にある一文
「小戸 妙見神社の由来小戸の西を妙見崎という 則妙現の社あり この地 平らなる岩なり」
と記される妙見信仰の中核となった石ではないかといわれています。
小戸妙見神社の鎮座する一帯の地名である妙見崎は海を見渡すことができる高台で、古代より近隣海域の監視も行っていた場所と考えられています。
そのため妙実信仰が息づき祠もあったようですが、時の流れと共に忘れされられてしまっていたようです。
それが平成の世に入ってから霊夢によって再び姿を現したというわけです。
小戸妙見神社は開運除災のご利益をいただけるパワースポット
小戸妙見神社にお祀りする天之御中主神(北辰明神)とは北極星を司る妙見菩薩を神格化した存在だと考えられています。
地図や暦のない時代、北極星は季節や方角を知るための重要な夜空の目印でした。そのため神格化し信仰する習慣が生まれます。
奈良時代には妙見信仰が生まれ、以降人々に熱心に崇拝されてきました。
妙見菩薩は人々の生活を見守る神さまであると共に、その人が積み上げた善や犯した罪を数えているともいわれています。
そのため正しい行いを重ねると、妙見菩薩の開運除災のご利益を授かることができるといわれています。
また境内には「昇龍の松」があり、小戸妙見神社の創建に関わったとされる夢のお告げをもたらした龍神が天に昇る姿を現したご神木といわれています。
小戸妙見神社の御朱印
小戸妙見神社では御朱印の授与を行っていません。
したがって小戸妙実神社のオリジナルデザインの御朱印帳もありません。
アクセス方法
小戸妙見神社には参拝者専用の駐車場はありません。
近くにある小戸公園からは徒歩で20分ほどですので、小戸妙見神社へ参拝する場合は小戸公園周辺に駐車してから参拝すると良いでしょう。
また徒歩圏内には小戸大神宮があります。
小戸大神宮には駐車場が完備されていますので、小戸大神宮に参拝する場合はついぜに小戸妙見神社を参拝すると移動が便利です。
公共交通機関を利用する場合、福岡市営地下鉄七隈線「橋本駅」下車、徒歩で約45分です。
バスを利用する場合、「南金武バス停」下車、徒歩で約5分です。
まとめ
小戸妙見神社についてご紹介しました。
龍神のお告げを夢の中で受け取り、古代において信仰を集めていた妙見信仰を再興させたお社です。
手作り感のあふれるお社ですが、それだけ原始の素朴な祈りの形を表現したパワースポットであることが分かります。
1度は参拝しておきたい神社です。
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